テスト設計を改善するために最近考えていることのメモ
Webアプリケーションのテストプロジェクトのテストリーダをしています。
自分が担当しているプロジェクトで、常々テスト設計を改善したいなと思っていたのですが、 この夏にちょうど大幅にテスト対象が変更されることになり、このタイミングで改善しようと思っています。
そこで最近考えていることのメモです。
問題
- フルリグレッションの実施工数が高い(約200人日)
- テストケースに問題があり、テスト自動化を進めにくい
- テストケースが膨大で、そもそもどの程度網羅できているのか、何が重複・漏れているのかわからない状態
原因
既存の試験仕様書(固定3レイヤー法で作成)が適切でない
- 重複、無駄なテストケースがある
- テストケースの趣旨が分かりづらい
- 操作手順が省略されていたり、間違いが多い(試験設計の一部をオフショアにしていることもあり、言語の壁も大きい)
- テスト観点が列挙・整理されていない
- テストタイプ・テストレベルが整理されていない
(2016/02/23 追記)上記の「原因」は西先生の資料を参考に挙げました。 テスト観点に基づくテスト開発方法論 VSTePの概要 http://qualab.jp/materials/VSTeP.130510.bw.pdf
問題を解決するために必要なこと
- テストケースとテスト観点とを必ず結びつけるようにテスト設計する
- 親子関係をきちんと明示し網羅性を保証する
- テスト観点を列挙・整理し全体像を把握する
- テストタイプ・テストレベルをテスト観点でより詳細に表して図示し、テストタイプやテストカテゴリ間の重複や漏れ、不要な依存関係をなくす
導入検討中の方法論
- VSTeP
- テスト観点を漏れなく列挙し整理する qualab.jp
- ゆもつよメソッド
- テスト観点からテストケースを導く www.amazon.co.jp
- テスト観点テンプレートを使用したテストケースの充実
- マインドマップを適用したソフトウェアテストプロセスの構築